活動報告ACTIVITIS
共愛会 黙想会
「見よ兄弟が、共に座っている。なんという恵み、なんという喜び」という歌声に始まり、第19回カトリックさいたま教区障がい者連絡協議会「共愛会」の黙想会が、今年も長野県軽井沢町の「ご聖体の宣教クララ修道会」で11月10、11日に開催され、31名の方が参加されました。
今年は「豊かな交わりの中でーいやし、いやされる」というテーマで、信徒パネラーとして高崎教会の相澤和子さんのお話と、東京教区田園調布教会フランシスコ会司祭の小平正寿神父様のお話をいただきました。相澤さんは最初から代読を前提にパネラーを受託していただきましたので、ご本人の隣で黙想会担当の関口さんが代読されました。また小平神父様はご都合により当日は不在となりましたが、事前に原稿を用意されていたので代読させていただきました。
相澤さんのお話は、障がいを持つが故の困難を伴ったご主人との出会いと結婚までの道のり、そしてお二人のお子さんに恵まれながらもいじめに悩まされたお子さんたちと、それを知ったときの親としての苦悩と、それを乗り越えてきたお話でした。代読者が目頭がうるんで時々言葉がつかえましたが、聞いている私たちも目頭がうるみ、逆に勇気と癒しをいただきました。まさにヘンリ・ナウエン師の「傷ついた癒し人」でした。
小平神父様のお話は長年東京教区で毎月行っている「癒しのミサ」の経験から、神様がイエス様の時代から初代教会をとおして現在のミサ聖祭、そして秘跡を通して与えて下さる「いやし」の恵みについてお話いただき、そして「互いに支え合い、いやしあう」教会共同体の恵み、そしてそこにイエス様が居て下さることの喜びこそが私たちを癒すと語られました。 最後に聖フランシスコと兄弟レオとの会話から、「完全な喜びとは」どのような時に得られるのかについて教えていただきました。
代読であったにもかかわらず深く心に残ったという感想が多数ありました。
個人黙想とともに希望者には「許しの秘跡」の時間が与えられ、そのために来て下さった私たちの担当司祭である姜神父様から多数の方が「許しの秘跡」の恵みを受けました。 夕食後の懇親会、翌日の全員での分かち合い、そして長野からかけつけて下さったフランシスコ会の藤田神父様司式によるミサで解散となりました。
毎年のことですがミサで二日間の黙想と交流で与えられた感動が一気に溢れて目頭をハンカチでぬぐう方が見られました。神に感謝。
(武井 利泰)