カトリックさいたま教区/CATHOLIC SAITAMA DIOCESE

活動報告ACTIVITIS

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2019平和旬間 群馬県

2019.8.10
テーマ:「苦しみから希望へ」

8月10日(土)10時半から15時半、カトリック高崎教会において群馬県の平和旬間行事が開催された。
まず、群馬県桐生地区の多国籍のこどもたちの実情をSr.細渕が紹介。成績がよくても低い点数をつけられる、先生が声をかけないなど様々な差別を紹介。そして、教会が、学校でいじめられたり、阻害されたりしたこどもたちの「居場所」として集える場所になって来たことの大切さを強調された。

次に、桐生教会出身の郷田ゆきさんが、御自身の体験を話していただいた。日系ボリビア人の父とボリビア人の母の間に1993年に生まれ、現在26歳。幼少期に父親が祖国に帰国したことから母子家庭となり、弟と母親の三人暮らしで、経済的にも苦しく、社会の差別の中で苦労された。小学校時代は、教会行事のキャンプ、料理、宝探しなどの遊びの中で、教会が唯一こどもらしく居られる場所だったこと、祖国ボリビアに帰る機会を得て、貧しい国だが、人々の優しさを体験し、また病弱な祖父母の様子を見たことから、看護士になる決意をして帰国した。信者さんからの資金面の援助や励ましを得て、看護学校に入り、看護士という夢が叶い、現在は、忙しく厳しい中にも、充実した毎日を送っている。「神さまは、望むなら、行くべき道を示し、導いてくださる」ことを実感し、感謝していることなど、心に沁みる体験を語ってくださった。
その後、4グループに分かれての分かち合いを行った。

最後に 山野内司教、シェガレ神父、土屋神父、國本神父、瀬神父、根津助祭、齋籐助祭により、ミサがささげられた。
各ブロックから共同祈願を行い、全員で、排除ゼロを誓い、平和を願った。

「排除ZEROキャンペーン」写真展を同時開催して、参加者に紹介した。